Why Plastic? なぜプラスチック?


色々なゴミがあるなか、なぜプラスチックを特に問題視しているかについて、できるだけ簡潔に説明したいと思います。

①リサイクルだけでは足りない

最近はプラスチックのタイプによっては、リサイクルして、(普段は)別の形で再利用することが可能です。日本では、ペットボトルなどは幅広く回収されていて、他の国と比べて回収率は高いと見られます。しかし、全く同じ品質のものを作るのが難しいことから、ペットボトルがペットボトルに再生できるとは限りません。

(回収率については多くのデータがあるのですが、例えば、回収されたペットボトルの再生率という情報は見つかりませんでした。リサイクルのため回収される=ゴミがでない、ではありません。)

また、リサイクルで油断しているのか、日本人一人当たりのゴミ排出量は一日で942g! 1kgほどのゴミを一人一人が…!1週間で4人家族が25kg以上のゴミを。家に置いていたらとんでもない量ですよね。

リサイクルされないゴミから、毎年、何百トンというプラスチックごみが海に漂い、ビーチや北太平洋の広大な海域を汚しています。これまでリサイクルされたプラスチックは生産全体のわずか9%であるそうです。

Photo of Pile of Ripped Carton

 

②捨てたプラスチックはなくならない

すごく簡単に説明すると、多くのプラスチックは生分解性されません。
されるタイプのプラスチックの場合も、プラスチックの海によると、

"酸化型の生分解性プラスチックの問題点は,酸化分解の過程で急速に微細化して,膨大な数のマイクロプラスチックを生み出してしまう"

様です。

ですので、プラスチック=すごく長い間(ある意味永遠と)地球上に残っていると思っていただくのが一番わかりやすいと思います。どんどん小さくなっても、マイクロプラスチック(直径5mmのプラスチックの粒)になり、そうすると海の中で魚が餌と間違えて食べてしまったり、私が普段見えない様なところで被害が起きています。

魚や他の海の生き物がかわいそうなことはもちろん。プラスチックが原因で死んでしまっている動物は数多く出ています。最近の例ですと、クジラがプラスチック袋80枚余りをのみ込んでタイ南部で死んでしまったなどがあります。

ただしそこ止まりではなく、人間がその様な魚を食べると、当然目に見えないくらいの小さなプラスチックは人間の体内に入ります。プラスチックが人間の健康に及ぼす影響はまだ100%わかりませんが、決して良いものではないと想定されます。

Assorted Plastic Bottles

 

③プラスチックを減らすことは意外とシンプル

最近はプラスチック製品に慣れてしまっていますが、プラスチックでなければならない日常用品は意外と少ないかもしれません。衛生面でプラスチックでなければならないものですと、医薬品などがありますが、No Plastic Japan のーぷらが減らそうとしているのはプラスチック袋、持ち帰りのコーヒーカップ、そしてもちろんストローなどといった本当は必要ではないアイテムです。

実は自分の判断でプラスチックを減らす生活はすぐに始められるものです。(初めのブログにもいくつかアイディアを書いています)

もちろん、政策が変わらないと規制されない部分も多く、政府および企業への働きかけとなると、地道な努力とみんなの協力が必要となります。ただし、世界中でプラスチックの問題が取り上げられている今、CSR活動としてなのか本当に環境へ配慮をしているのかはともかく、このままどんどん使い捨てプラスチックをなくす運動が進むと思われます。

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